自動車税のあれこれ。車検時の税金やガソリンにも税金が・・・。

目次

車は趣味で持っているという人もおるが、通勤や送迎、ショッピングと生活になくてはならないという家庭も多いじゃろう。この便利な車、購入してから手離すまでたくさんの税金が絡んでくるのじゃ。

1、車を購入した時の税金は3種類

車を購入した時には、自動車取得税、自動車重量税、消費税の3種類の税金を負担するのじゃ。

1-1、自動車取得税  取得価格の3%

取得価格には、オプションとして取り付けたカーナビやオーディオなども含まれるのじゃ。また、エコカー減税という制度があり、電気自動車やハイブリットカーなどは税金が安くまたは非課税となるのじゃ。

ただし、この「自動車取得税」は消費税が10%になるときに廃止されることが決まっておるのじゃ。その代わりに、「環境性能割」という税金が新設されることが決まっている。消える税金、新たな税金…消費者にとっては損も得もなさそうじゃな。

1-2、自動車重量税

車の重量に応じてかかる税金じゃ。新車購入時には車検までの3年分の税金、車検を受けた時には次の車検までの2年分の税金を納めることになっているのじゃ。

下記の税額は、基本的なもので、エコカーなら減税されるし、エコカー以外は、車両重量や燃費や排出ガス量、経過年数により税額が変わってくるのじゃ。

軽自動車 自家用乗用車
新車購入時
(3年分)
9,900円 12,300円
(0.5t増ごとに+4,100円)
中古車購入時
(2年分)
6,600円
(車検残があるなら支払なし)
8,200円
(0.5t増ごとに+4,100円)

1-3、消費税 2019年9月まで→8% 2019年10月以降→10%

車の購入にも当然、消費税を負担することになる。いつもコンビニで支払っている金額とは桁が違うから消費税額も大きいのお。例えば、2019年9月までに200万円の車を購入すれば、16万円の消費税!10月以降は20万円と4万円もアップすることになるのじゃ。

2、車を所有している間にも税金はかかる!

車を購入した後も手離すまでずっと税金を納めることになるのじゃ。「Ⅰ毎年かかる税金」「Ⅱ車検を受ける時」「Ⅲガソリンを入れる時」に分けて見てみるとしよう。

【Ⅰ.毎年かかる税金】
車を所有しているということに対して課される税金が「軽自動車税」と「自動車税」じゃ。「所有」というところがポイントで、使用していなくても課税されるのじゃ。毎年、5月初頭に納税通知書が送付されてくるので、5月末日までに納める義務があるのじゃ。

2-1、軽自動車税

4月1日の軽自動車の所有者に対して課税されるもので、「一律10,800円」と決まっておるのじゃ。

2-2、自動車税

軽自動車以外の車の所有者には「自動車税」が課税される。所有から翌年3月までの期間分だけ月割りで課税される税金じゃ。基本的に排気量に応じて税額が異なるのじゃ。一例を挙げると次のとおりじゃ。

1000cc以下 29,500円
1000㏄超1500㏄以下 34,500円
1500㏄超2000㏄以下 39,500円

上記の額を基にして、エコカー減税に該当する車なら50%~75%も税金が安くなる可能性もある。それに対し、経過年数が長い車は環境負担が大きいので、ガソリン車13年なら約15%も税金が高くなるのじゃ。

3、車検を受ける時にかかる税金

車検を受けるときには、「車検基本費用」に法定費用と呼ばれる「自動車重量税」「自賠責保険」「印紙税」などを支払うことになる。「車検基本費用」は業者によって金額が異なるが、法定費用はどこで車検を受けても金額が一緒で、必ず支払わなくてはならないものじゃ。

【法定費用】

自動車重量税 次の車検までの2年分 軽自動車6600円 普通自動車0.5tごとに8200円
自賠責保険料 税金ではないが、新車購入時と車検のたびに必ず支払う保険料 軽自動車 25,070円 自家用乗用車 25,830円
印紙税 検査の手数料として納める 軽自動車 1,400円 軽自動車以外 1,700円~1,800円

4、ガソリンを入れるとかかる税金

車を走らせるなら必ずガソリンを入れるじゃろう。そのガソリン代金にも税金が含まれているのじゃ。ガソリン税は主に道路を整備するため、石油税は温暖化対策として使われる税金なのじゃ。
ガソリン1リットルあたり150円としてどれだけの税金が含まれているか見てみよう。

1リットル 30リットル
ガソリン代金(税込) 150円 4,500円
ガソリン税 53.8円 1,614円
石油税 2.8円 84円
消費税 11.11円 333.33円
税金合計 67.71円 2,031.33円

1リットル単位だと、大した金額ではなさそうだが、ガソリンはまとめて入れることが多いのお。30リットル入れれば、支払金額4,500円のうち約2,031円、割合にして45.14%もの税金を支払っていることになるのじゃ。

最近は、電気自動車や燃料電池車など、ガソリンを使わない車も多くなってきたのお。

これらは、ガソリンを使わないのでガソリン税を支払うことはないのじゃ。しかし、電気自動車が主流となってくるとガソリン税が減少し、国や地方公共団体の歳入が減ってしまうから、また新しい税金が出てくる可能性もあるのじゃ。

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