税金ってなんだろう?

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ちょっと税金の話しをしようと思うのじゃが、みんなは税金って聞くとどんなことを思い浮かべるのかな?
「取られる!」「税務署って、なんか怖い」「マルサの女」「消費税高い!」・・・

まあ、人によって考えることは違うのだが、どれもこれもネガティブな感覚で、税金と聞くと何となく構えてしまうのが普通じゃ。

税金は、日本で暮らしている人たちからお金を集めて、国や都道府県、市町村がいろんなことをやっているんだが、これは後で説明しようと思う。

普通の日本国民が税金と聞いて思い描くのは、消費税とサラリーマンが毎月引かれる源泉所得税ぐらいかのぉ?でも、税金というのは、本当はいろんな種類があって、人によって馴染みのあるものとないものがあるんじゃ。

1、税金の種類はいくつある?

じゃあ、どんな税金があるか、種類を見てみよう!

税金は、国が課すものと地方(都道府県や市町村)が課すものがあって、名前も違う。しかも、お金に色はついてないと言うけど、税金にはちょっとした色がある。

並べてみるとなんとなくわかるぞ!

それと、ちなみに税金は課されるものだけど、「課する」というのは、一方的に負担させると言う意味じゃ。一方的と言うのが気に入らないが、まあ、国民の3大義務「勤労の義務、教育の義務、納税の義務」じゃからな、仕方ないか。

国税 地方税
所得課税 〇所得税
〇法人税
〇地方法人特別税
〇復興特別所得税
〇地方法人税
〇住民税
〇事業税
資産課税等 〇相続税・贈与税
〇登録免許税
〇印紙税
〇不動産取得税
〇固定資産税
〇事業所税
〇都市計画税
〇水利地益税
〇共同施設税
〇宅地開発税
〇特別土地保有税
〇法定外普通税
〇法定外目的税
〇国民健康保険税
消費課税 〇消費税
〇酒税
〇たばこ税
〇たばこ特別税
〇揮発油税
〇地方揮発油税
〇石油ガス税
〇自動車重量税
〇航空機燃料税
〇石油石炭税
〇電源開発促進税
〇国際観光旅客税
〇関税
〇とん税
〇特別とん税
〇地方消費税
〇地方たばこ税
〇ゴルフ場利用税
〇自動車取得税
〇軽油引取税
〇鉱区税
〇狩猟税
〇鉱産税
〇入湯税

財務省HPより

こんな感じで、数えるのが嫌になるほど、税金には種類があるんじゃ。

国と地方では同じ性格の税でも呼び方が変わってややこしくなっているのだが、これに加えて、国と地方で課す税率が違うからなおさらややこしい。

「所得課税」というのは、国民が汗水たらして働いて得た給料から、また、会社が社員と一緒に頑張って得た収入から税金をいただこうという仕組みじゃ。

しかも、この税は、国も、都道府県も、市町村もそれぞれ税率を変えて課してくるんじゃ。

資産課税と言うのは、国民が持っている不動産なんかの財産に課す税金で、先祖代々伝わってきて親の代から引き継ぐときにかかる相続税なんかが有名じゃな。それが地方税になると、水利や宅地がどうとかという細かいところにまで課税するような仕組みになっているんじゃ。

「消費課税」なんかは、個人の嗜好品や生活、移動手段にまで税金をかける主旨じゃから、この表を見ると、生まれてから死ぬまで税金のかからないものはないのかのう?と思うじゃろ。

2、納めた税金はどうなっているの?

これらの税金は国民の生活と切っても切れない間柄で、税金を納めているからこそ受けられる恩恵があるんじゃ。

《平成29年度の国家予算の例》

  • 第1位 社会保障関係費用(33.3%)
  • 第2位 国債費(24.1%)
  • 第3位 地方交付税法付近等(16%)
  • 第4位 公共事業関係費6.1%
  • 第5位 文化および科学振興費

これは、国の予算だから、国税の使い道を示している。最も比率の高い「社会保障関係費用」なんかは、国民全員が受けるサービスにかかる費用じゃ。

もっと身近な税金なら、みんなが住んでいる都道府県や市町村の予算も見てみるとよいぞ。

もともと、税金と言うのは、年金・医療などの社会保障・福祉や水道、道路などのインフラ整備、教育や警察、防衛といった公的サービスの運営費用を賄うもので、みんなが互いに支え合い、共によりよい社会を作っていくための費用を、広く国民全体に負担してもらうことが目的なんじゃな。

ということで、税金の全体像について触れてみたが、少しは見えてきたかな?これから、みんなが気になっていそうな税金について、それぞれの目的と使い道などを紹介していこうと思うので、乞うご期待じゃ!

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