確定申告ってなに?どうして必要なの?

目次

1、確定申告ってなに?どうして必要なの?

月に入るとCMやチラシでよく見かける「確定申告」の文字。これは所得税の申告や納税をすることなのじゃ。日本国民には納税の義務というものがある。

1年の間に所得があれば、それを申告して金額に見合った税金を納める必要があるのじゃ。
自営業者、年金生活者、不動産を貸している人、競馬で儲かった人、FX取引をしている人、ユーチューバー・・・とにかく、どんな形でも所得があれば、申告をして納税する義務があるのじゃ。

ただし、収入がほとんどない、または所得金額が赤字である場合や、公的年金等の収入金額が400万円以下である場合など申告をしなくてもよい例外もある。まずは、自分が申告をする対象なのか知る必要があるだろう。

サラリーマンも基本的には確定申告は不要じゃ。
サラリーマンには源泉徴収と年末調整という制度があり、会社が納税者本人に代わって、税金の計算と支払いそして精算までを行ってくれるのじゃ。

ただし、給与が2000万円を超える人や勤務先以外から副収入があり合計所得金額が20万円を超える人など、必ず確定申告をしなくてはいけないサラリーマンもいるのじゃ。

納税ばかりではなく、還付を受けたいときにも確定申告は必要じゃ。住宅ローン控除や医療費控除などを申告することで、源泉徴収で支払いすぎた税金が戻ってくることもあるのじゃ。

2、確定申告の概要。手続き方法から納税・還付までをご紹介

確定申告は所得税の申告と納税をすることなのだが、所得税とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得に対して課せられる税金のこと。翌年の2月16日から3月15日の期間に所得を申告し納税するのじゃ。

所得税はどのように計算されるかザックリと順を追って説明しよう。

  1. 所得は、給与所得や事業所得、雑所得など10種類に分類されるのじゃ。
  2. その所得ごとに「所得金額」を出す。「所得金額」は、「収入金額」から「必要経費」を差し引いて求められる。
  3. 「所得金額」の合計から社会保険料控除や配偶者控除などの「所得控除」を差し引き、「課税所得金額」を出す。
  4. 「課税所得金額」に税率を掛けて「所得税額」が算出されるのじゃ。
  5. 住宅ローン控除などの「税額控除」があれば、納税額から控除することもできる。

申告書を作成するために、収入金額が分かる書類(領収書の写しや通帳の振込記録、支払調書など)、支出金額が分かる書類(領収書やクレジットカードの明細書、通帳の引落記録など)が必要じゃ。

サラリーマンなら源泉徴収票も必須。
源泉徴収票の画像
その他、保険料の支払証明書や住宅ローンの年末残高証明書など税金を安くする証拠となる書類も必要じゃ。 申告の方法にはいくつかあるぞ。
確定申告の初心者や申告が複雑になりそうな人は税務署等に行って教えてもらいながら申告書を作成する方法がいいだろう。

また、毎年、国税庁のホームページでは確定申告書を自分で作成するためのページも設定されている。
案内に従い金額等を入力していくと完成するのじゃ。
自宅でパソコンやスマホ、タブレットで作成でき、e-Taxを利用しデータを送信して申告できるから便利じゃ。
印刷して税務署宛に送付する方法もあるのじゃ。
申告したら納税じゃ。
確定申告書の送付の画像

現金支払いや預金振替で納めるほか、クレジットカードでの支払いやコンビニ払いも選択できる。還付される額がある時には、指定した金融機関の口座に振り込んでもらえるのじゃ。

3、確定申告。まずは面倒くさがらずやってみよう

確定申告をするということは、自分の納めている税金額を知るということ。
次年度以降の節約に意識が高まるし、税金がどのように使われているのか自然と興味が出てくるものじゃ。

はじめは、書類の準備や申告書の書き方に戸惑うかもしれないが、まずは面倒くさがらずにやってみてはどうじゃ?還付金があるのなら、なおさら億劫がらずに申告したほうがよいだろう。確定申告期間中は、税務署だけでなく確定申告作成会場が設けられ相談がしやすくなっている。また、国税庁HPではさまざまな場面を想定して丁寧に説明されている。それでも難しいときには税理士さんに相談するのもよいだろう。

今回は、ザックリとした確定申告の話だったが、不動産の賃貸や事業を営む人は、税法上特典が受けられる「青色申告」という制度もあるのじゃ。知っていればお得なことがたくさんあるから、興味があるならぜひ見てみるとよいぞ。

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