法人税についての悩み
決算とともに法人税の申告書を作成する時期になると、税務会計と企業会計の判断で混乱したり、申告後に税務署から修正申告の案内があったりして悩むなんてこと、ありませんか?
法人税についての悩み
- 1.法人税の申告上、損金になる税金とならない税金があるようですが、区別がつかず悩んでいます。
- 2.法人税の申告書を作成するとき、収益と益金、費用と損金の区別がつかず悩んでしまいます。
- 3.要件を満たせなくて交際費に認めてもらえそうにありません。なんかいい方法はないでしょうか?
- 4.取引先が行方不明で、回収不能になった売掛金を貸倒損失に計上したところ、税務署から否認されて悩んでいます。
- 5.税務調査で固定資産台帳に載っていない資産が見つかり、収益計上して修正申告することになりました。実は他にもこのような資産があるのですが・・・悩みます。
お悩み相談事例
1.法人税の申告上、損金になる税金とならない税金があるようですが、区別がつかず悩んでいます。
法人税の申告にあたって、租税公課は全て費用になると思い全額損金扱いで申告書を提出しました。提出後、損金に該当しない税が入っているとのことで修正を求められました。印紙税の調査で課された過怠税は損金にはならないとのことですが、地方税の納期限延長に係る延滞税はOKでした。どう違うのかわからず悩んでいます。
2.法人税の申告書を作成するとき、収益と益金、費用と損金の区別がつかず悩んでしまいます。
法人税の申告書は厄介な代物です。最終的に「加算項目」と「減算項目」で課税所得を調整するのですが、そもそも、収益を所得の計算から外したり、所得の計算上費用を損金から外して収益を増やしたりすることの意味が分かりません。もっと簡単にできないものかと悩んでいます。
3.要件を満たせなくて交際費に認めてもらえそうにありません。なんかいい方法ないでしょうか?
当社は、交際費が年間800万円まで税務上の損金として認めてもらえる規模です。現状で、今年度は700万円程度を交際費に区分する予定ですが、申告書作成時に税理士さんから、このままでは交際費として認めてもらえないと言われました。領収証をコピー用紙に張り付けただけで、どこの誰と、会社の誰が飲食したか分かるようになっていないとのこと。いまさら言われても・・・悩んでしまいます。
4.取引先が行方不明で、回収不能になった売掛金を貸倒損失に計上したところ、税務署から否認されて悩んでいます。
掛売の取引先が行方不明になり、どうしても居所がつかめないまま決算期になってしまいました。けっこうな金額で、回収できないのは痛かったのですが、やむなく売掛金の貸倒損失を計上して税務申告しました。ところが、税務署から、要件が揃っていないとの理由で否認されてしまいました。回収不能なのに、売掛金を残しておくのはおかしくないですか? 悩みます。
5.税務調査で固定資産台帳に載っていない資産が見つかり、収益計上して修正申告することになりました。実は他にもこのような資産があるのですが・・・悩みます。
今年、税務調査が入りました。3年前に寄贈されて社長室に飾ってあった絵画1点が調査官の目にとまり、税務署の調べで時価300万円であることが分かりました。固定資産台帳に載っていなかったため、遡って収益計上し、台帳に掲載のうえ修正申告するよう言われました。遡るのも痛いのですが、実は、まだこのような資産が3点ほどあります。調査が終わったばかりで、今さら申告することもできず悩んでいます。
ラボン博士のお役立ちコラム
法人成りにかかる税務講座シリーズ第6回《税額比較・各種手続き》
前回までは、法人と個人にかかる税金の体系に主眼を置いて解説してきたが、今回は、個人における所得税と法人・・
続きをよむ法人成りにかかる税務講座シリーズ第4回《個人課税と法人課税の違い》
今回は、個人事業主のときと法人化したときの課税関係について、税の仕組みや課税所得の計算方法等の違いにつ・・
続きをよむ法人成りにかかる税務講座シリーズ第3回《法人化のメリットとデメリットの把握その3》
今回は、法人のデメリットについて解説するが、主に税制面における個人課税と法人課税の相違についてみていこ・・
続きをよむ法人成りにかかる税務講座シリーズ第2回《法人化のメリットとデメリットの把握その2》
今回は、法人化メリットの中の「保障」と「事業承継」、そして「消費税」に関して見ていこう。法人化することで・・
続きをよむ