用語集Glossary
く
◆繰延資産
支出の効果が次期以降にも及ぶ場合は、その支出額全額を支出時の費用とはせずに、次期以降に繰り延べるものをいい、会社法上認められるものと、税法上認められるものがあります。会社法上認められるものとして、「創立費」、「開業費」、「開発費」、「株式交付費」、「社債発行費」の5項目です。税法上は、「役務の提供を受けるための費用」、「自己が便益を受ける公共的施設又は共同用施設の設置又は改良の為の費用」など、その費用の効果が一定の期間にわたるものについて、繰延資産として取り扱います。
◆繰延消費税
消費税法上の課税仕入れ等の税額として消費税額から控除できるのは、課税売上に見合う金額に限られます。控除対象とされない税額の経理処理は、資産に係る部分と経費にかかる部分で、それぞれ定めがあります。資産に係る控除対象外消費税等は繰延消費税として資産に計上し、原則5年以上の期間で償却することになります。
◆繰延税金資産
繰延税金資産は、「税効果会計」の適用で生じる企業会計と税務会計との「将来減算一時差異」に、「法定実効税率」をかけて算出されます。これは、税金の前払額の性質を持ち、将来税金費用に充てられるため、投資その他の資産として貸借対照表に記載されます。ただ、繰延税金資産は、その回収可能性を慎重に検討しなければなりません。将来にわたって利益をあげ、税金を支払える状態でなければ計上できないからです。
◆繰延税金負債
一時差異のうち、「将来加算一時差異」に法定実効税率をかけて算出されます。これは、税金の未払額で、将来払わなくてはならない税金を言い、固定負債として貸借対照表に記載されます。
◆黒字倒産
黒字倒産とは、帳簿上は黒字が出ているのですが、資金の回収が遅ることなどの原因から運転資金のやり繰りができず、倒産することを言います。
ひらがな検索

ラボン博士のお役立ちコラム
法人成りにかかる税務講座シリーズ第6回《税額比較・各種手続き》
前回までは、法人と個人にかかる税金の体系に主眼を置いて解説してきたが、今回は、個人における所得税と法人・・
続きをよむ法人成りにかかる税務講座シリーズ第4回《個人課税と法人課税の違い》
今回は、個人事業主のときと法人化したときの課税関係について、税の仕組みや課税所得の計算方法等の違いにつ・・
続きをよむ法人成りにかかる税務講座シリーズ第3回《法人化のメリットとデメリットの把握その3》
今回は、法人のデメリットについて解説するが、主に税制面における個人課税と法人課税の相違についてみていこ・・
続きをよむ法人成りにかかる税務講座シリーズ第2回《法人化のメリットとデメリットの把握その2》
今回は、法人化メリットの中の「保障」と「事業承継」、そして「消費税」に関して見ていこう。法人化することで・・
続きをよむ