酒税・たばこ税ってどんなものなの?Column

vol.0006
ラボン博士
酒税やたばこ税は消費者が間接的に負担する税金で、アルコール類やたばこの商品代金に含められているのじゃ。実際に納税するのは製造しているメーカーなので、お酒やたばこを購入したからといって「税金を納めたぞ」という意識は少ないじゃろう。


しかし、知らず知らずのうちに国や地方公共団体へ納税しているのじゃ。



酒税やたばこ税は、商品代金に含まれる税金の割合が大きいことで有名じゃ。
購入することでどれだけの税金を支払っているのか、知っていて損はないので見てみるのじゃ。


1、酒税は種類によって税率が変わる

酒税は、税制度がとても複雑で、酒税は大きく分けて4種類の製造方法によって分けられるのじゃ。

発泡性酒類 ビール・発泡酒・その他の発泡性酒類(アルコール分10度未満)
醸造酒類 清酒・果実酒・その他の醸造酒
蒸留酒類 焼酎・ウイスキー・ブランデー・スピリッツ
混成酒類 合成清酒・みりん・甘味果実酒・リキュール

酒類それぞれに1㎘あたりの税率がある。


基本税率は次の表のとおりだが、実際は17種類にも分けられて税率が定められているのじゃ。

基本税率(1㎘あたり)
発泡性酒類 220,000円
醸造酒類 80,000円
蒸留酒類 (21度以上)200,000円
混成酒類 (21度以上)220,000円

・・・といっても分かりづらいので、ビールやワインなどの一般的な小売価格でどれだけの税金が含まれているのか見てみるのじゃ。

(参考資料:国税庁「酒のしおり」平成30年3月)

アルコール分 小売価格
(税込)
酒税額 消費税額 税金負担率
ビール
(350ml缶)
5.0% 221円 77.00円 16.37円 42.2%
新ジャンルビール
(350ml缶)
5.0% 143円 28.00円 10.59円 27.0%
清酒
(1,800ml)
15.0% 2,017円 216.00円 149.41円 18.1%
果実酒
(720ml)
11.0% 615円 57.60円 45.56円 16.8%
ウイスキー
(700ml)
43.0% 2,030円 301.00円 150.37円 22.2%

最も税金負担率が低いのがワインじゃ。1本(720ml)あたり約103円、16.8%が税金ということじゃ。

最も税金負担率が高いのがビール。缶ビール(350ml)1缶あたり約93円、42.2%が税金なのじゃ。

主となるアルコール類だけでもこれだけ違いがあり複雑で分かりづらい。中でも発泡性酒類はビールと類似している商品であるにも関わらず、発泡酒、新ジャンルと麦芽比率割合ごとに税率が設けられているのじゃ。

しかし、2026年10月までにビール・発泡酒・第三のビールの税率を一本化することが決まっており、税額だけ比べると、ビールは値下げ・発泡酒や新ジャンルのビールは値上げされる。

税率が変わることで商品価格にも大きく影響してくるのじゃ。


2、たばこには5種類もの税が関わっている

たばこ税は、これまで何度も改正が行われその度に増税されているのじゃ。

1989年にはたばこ1本あたり約6.3円だったが、2019年3月現在では約13.2円にまで上がっているのじゃ。

喫煙者には辛い増税。それを機に禁煙を試みた人もいるのではないかな?

では、たばこ1箱にどれだけのたばこ税がかかっているのか消費税も合わせて見てみよう。(参考資料:JT たばこ税の仕組み)

たばこ1箱480円あたり(一般的な紙巻たばこの小売価格)

  税額 税率
国たばこ税 116.04円 24.2%
地方たばこ税 都道府県たばこ税 18.6円 3.9%
市区町村たばこ税 113.84円 23.7%
たばこ特別税 16.4円 3.4%
消費税 35.55円 7.4%
合計 300.43円 62.6%

なんと1箱あたり約300円、6割以上を税金で占めているのじゃ。5種類もの税金が絡んでいて、それぞれ国や地方公共団体へ納められておる。

最近流行りの電子たばこにもたばこ税がかかるのじゃ。製品重量により税額は異なるのだが、最も税額が高いも商品で、加熱式たばこ1箱460円あたり192.23円、割合にして約42%がたばこ税じゃ。

たばこに関する増税はまだまだ検討されており、増税のたびに商品の販売価格も上がっていることから、今後も値上げする可能性は大きいのじゃ。


3、酒税とたばこ税は今後も改正される

これまでの間、酒税もたばこ税も頻繁に見直しが行われている。世論や売れ行き状況などを考慮しながら、税率が改正されるごとに商品価格も変化しているのじゃ。

嗜好品なので一部の国民のみが負担する税金となるが、今後もどう変化していくのか注目じゃな。





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